月別アーカイブ: 2013年12月

シカゴから来たマイケルの話。

いつものバー。1人でふらりと寄って飲んでたらアメリカ人が入ってきて、4つ隣の席に座った。客はこれで3人。相変わらずガラガラのバーである。

彼の名前はマイケルと言うらしい。日本語は少しだけ、挨拶程度ならできる。バーのスタッフとはボディランゲージでやりとりをしてる。オーダーはできるけど、それ以上の会話はできなさそう。

さみしそうにしているので、自分の拙い英語力で好きな酒は何かと聞いてみると「ビールとワイン、それとウイスキーを飲むけど日本酒も好き」とのこと。
ならば「泡盛飲んだことあるか?飲んでみろよ」と1杯おごってみたら気に入ったらしく、隣の席に移ってきた。

そこから2時間、マイケルはずっと「日本は素晴らしい!」と語っていたので、それを記録しておく。

「自分はシカゴから来た。仕事でね。中国にもしばらく住んでいて、先々週は台湾にいた。日本にはまだ少ししかいない。」

「日本は街がとても綺麗。中国はとてもひどい。空気は悪いし街は汚い。ゴミや吸い殻をそこらに捨てるしタンも吐く。台湾も結構綺麗。でも日本には敵わない。」
「中国人はいつもむすっとしてる。バーに行ってもスタッフはずっと固い表情で話もできない。客同士で話をすることもないし、ガイジンが来たと見たらすぐ帰る客もいる。」

「ところが日本はどうか!店員は温かく迎えてくれるし、客も話しかけてくれる!こうやって話ができるのがとても嬉しいよ!」

「タバコはメビウスが一番美味い。アメリカでもメビウスを吸ってる人はとても多い。マイルドセブンからメビウスに名前を変えたのは大正解。アメリカではマイルドと書いてあるのにマイルドではないぞ、とクレームが付くからな。」
「アメリカはタバコがとても高い。(サンフランシスコで俺が外でしかタバコを吸えなかったことを伝えると)そう!タバコは必ず外で吸わなければならない。そして酒は屋内で飲まなければならない。タバコが吸えないバーなんて最低だぜ!安くて酒が飲みながら吸える日本は天国だ!」

「アメリカはとても治安が悪い。サンフランシスコは特に怖い。安全なブロックにいても、1ブロック隣はとても危険だったりする。(2ブロック隣に移動するのに危険なブロックを遠回りして避けたと話すと)それは正解。絶対に近づいてはだめ。」
「アメリカ人はクレイジーだ。5ドルを手に入れるために人に銃を突きつける。あいつらは全く何も考えていない。」
「日本は治安がいいな。これはなにより銃がないからだ!」

「日本はすごいよ。戦後、ここまで復興させるなんてとてもすごい。日本人はとてもクレバーでスマートだ。」
「自分は戦争を知らない。日本人も戦争で負けたことを言わないし、恨んだりしてこない。あの時はあの時、今は今でこうやって話ができるのがとても嬉しいよ。」
「それに比べると中国人やロシア人は考え方がオールドウェイだ。いつまでも過去を引きずって前に進んでいない。だから今の日本に追いつけないんだよ。ドイツも日本と同じように前に進もうとしている。」

「Facebookのアカウントは持ってない。中国はとても検閲がひどくてFacebookを見れない。VPNを使って日本を経由して見ることはできるけど、とても回線が遅くて快適じゃない。」

「日本の女の子はとてもキュートだね!目が大きくて笑顔がとてもかわいい!この店のスタッフもとてもキュートだ!いい店だね!」
「秋葉原へ行ったら、そこらじゅうにかわいい女の子が立っていた。とても幸せだったよ。(大阪へ来て日本橋オタロードへ行ったことはあるか?と聞くと)大阪にもそんなところがあるんだ!行ってみるよ!(超笑顔」

「カンパイしよう!素晴らしい日本にカンパイしよう!」

とても楽しそうにしていたので、最後に日本でのスラングを教えておいた。
まだ飲みたい時は、こう言えばいいよ、と。

「のんだら、ええねーん!」(拳を上に突き上げて

こうしてマイケルの大阪の夜は更けていった。

 

一部加筆: 2013年12月12日 12:42 PM

おっちゃんとクラシャルダオラの話。

某日深夜、スナック「秘薬」にて

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おっちゃんな、友達に教えてもろてん。ええ装備あるでーて。

おっちゃんまだハンターランク低いし、高位のギルクエとか行かれへんから手持ちのイベクエでなんかないかなーて探したらちょーどええクエストがあったんやわ。上位やってんけどな。
おっちゃん喜んだでー。そら、これあったらあいつもこいつもしばき放題や!っちゅーてな。速攻でしばく用意したわ。
それでも初めて見る相手やから誰か一緒に行ってくれんかなーて部屋立ててクエ契約して野良で来る人待っててん。

せやけど待てども待てどもだーれも来てくれへん。たまーに来るかと思ったらHR2の一見さんとかで、こっちが選ぶ選ばんの前にその人行かれへんねん。そういう仕組みでな。

で、契約金も払てもうたのももったいないしと考えてとりあえずソロでしばきに行ったってん。
こんばんわー大将やってまっかー?ぐらいの軽ーい気持ちでな。

ちょっと話ずれるけど、おっちゃん若い頃はブイブイ言わせとったんやでー。
まー、なんや、負け知らずでなー。目ぇおおたら片っ端からしばいたるわー!ゆーてそりゃーもー怖いもんなしやったんや。
おかげで女の子にもモテて毎晩ウハウハやったんやでー。
今はなーちょっと腹も出てきてちょーっと残念な感じになってきたけど、それでもまだまだイケるわーて思うてるんや。
今晩一緒にどや?

あー、話ずれずれやな。どこまで話したっけ?ソロでしばきに行くところか?

ほんで、おっちゃん勇んでしばきに行ったわけやねん。毎度まいどやってまっかー?って軽ーい感じでな。

ほんならな、そいついきなり目の前におってん。びっくりしたわ!目ぇまん丸なってん。

ほんでほんでガシャンガシャンギャーごわーごわーごわーゆーて気がついたら1乙やわ!びっくりするわ!
でアイルーにガーッて運ばれてどしゃーんて投げられておっちゃんポカーンやわ。は?今の何?て。

で、そこでうだうだゆーててもしゃーないからおっちゃんもう一回しばきに行ってん。今度はちょーっと気をつけてな。

ほんならな、気ーついたら3乙してた。2乙?覚えてない覚えてない全ッ然覚えてへんわ!
ごわーごわーて来て緊急回避やー!て飛んで避け切ったーよっしゃー!て立ち上がった途端に3乙や。全く意味わからんで!高度に発達した技術は魔法と見分けがつかんと言うけどほんまわけわからんておっちゃんの言ってる事がわからんてか?ごめんごめん。

ほんで集会場に帰ってきてしばーらくポカーンてしてから考えてん。
あー、おっちゃんちょっと慢心してたなーて。みんなに助けられて武器とか色々強くなったけどおっちゃんまだまだ未熟やなー油断してたなーて。

おっちゃん改めて初心に帰ったわ。もう一回素直にがんばろーってな。
その気持ちを教えてくれたのがクシャルダオラさんなんや。
あの人はほんまええ人やで。お前調子乗っ取ったら怪我するぞー!て鉄拳で教えてくれたんやで。鉄拳ゆーか竜巻やねんけどな。

いやはや今日はほんま勉強になったわ。また明日からがんばらんとな!
ほなぼちぼち帰るわー………