おっちゃんとクラシャルダオラの話。

某日深夜、スナック「秘薬」にて

—-

おっちゃんな、友達に教えてもろてん。ええ装備あるでーて。

おっちゃんまだハンターランク低いし、高位のギルクエとか行かれへんから手持ちのイベクエでなんかないかなーて探したらちょーどええクエストがあったんやわ。上位やってんけどな。
おっちゃん喜んだでー。そら、これあったらあいつもこいつもしばき放題や!っちゅーてな。速攻でしばく用意したわ。
それでも初めて見る相手やから誰か一緒に行ってくれんかなーて部屋立ててクエ契約して野良で来る人待っててん。

せやけど待てども待てどもだーれも来てくれへん。たまーに来るかと思ったらHR2の一見さんとかで、こっちが選ぶ選ばんの前にその人行かれへんねん。そういう仕組みでな。

で、契約金も払てもうたのももったいないしと考えてとりあえずソロでしばきに行ったってん。
こんばんわー大将やってまっかー?ぐらいの軽ーい気持ちでな。

ちょっと話ずれるけど、おっちゃん若い頃はブイブイ言わせとったんやでー。
まー、なんや、負け知らずでなー。目ぇおおたら片っ端からしばいたるわー!ゆーてそりゃーもー怖いもんなしやったんや。
おかげで女の子にもモテて毎晩ウハウハやったんやでー。
今はなーちょっと腹も出てきてちょーっと残念な感じになってきたけど、それでもまだまだイケるわーて思うてるんや。
今晩一緒にどや?

あー、話ずれずれやな。どこまで話したっけ?ソロでしばきに行くところか?

ほんで、おっちゃん勇んでしばきに行ったわけやねん。毎度まいどやってまっかー?って軽ーい感じでな。

ほんならな、そいついきなり目の前におってん。びっくりしたわ!目ぇまん丸なってん。

ほんでほんでガシャンガシャンギャーごわーごわーごわーゆーて気がついたら1乙やわ!びっくりするわ!
でアイルーにガーッて運ばれてどしゃーんて投げられておっちゃんポカーンやわ。は?今の何?て。

で、そこでうだうだゆーててもしゃーないからおっちゃんもう一回しばきに行ってん。今度はちょーっと気をつけてな。

ほんならな、気ーついたら3乙してた。2乙?覚えてない覚えてない全ッ然覚えてへんわ!
ごわーごわーて来て緊急回避やー!て飛んで避け切ったーよっしゃー!て立ち上がった途端に3乙や。全く意味わからんで!高度に発達した技術は魔法と見分けがつかんと言うけどほんまわけわからんておっちゃんの言ってる事がわからんてか?ごめんごめん。

ほんで集会場に帰ってきてしばーらくポカーンてしてから考えてん。
あー、おっちゃんちょっと慢心してたなーて。みんなに助けられて武器とか色々強くなったけどおっちゃんまだまだ未熟やなー油断してたなーて。

おっちゃん改めて初心に帰ったわ。もう一回素直にがんばろーってな。
その気持ちを教えてくれたのがクシャルダオラさんなんや。
あの人はほんまええ人やで。お前調子乗っ取ったら怪我するぞー!て鉄拳で教えてくれたんやで。鉄拳ゆーか竜巻やねんけどな。

いやはや今日はほんま勉強になったわ。また明日からがんばらんとな!
ほなぼちぼち帰るわー………